9合目に到着
もうすこしで山頂、というところまでやってきました。
9合目の避難小屋に到着しました。
24時間体制で監視してもらっているそうです。
入山規制が厳しくなりますから、守らなければ”災害対策基本法”に抵触します。
昨年はここまでの入山規制だったそうです。
ここから先へ一般の方々が入れるようになりました。
9合目辺りから、硫黄のにおいがしてきました。頂上(噴火口)は間近です。
王滝頂上到着(標高2.936m)
山頂付近は晴れていて、風もほとんどなく穏やかな状態でした。
思っていたほど気温も下がっていないようで快適に休むことができました。しかしながら、山腹は雲に覆われて眺望はまったく望めませんでした。
黒沢口からの登山客が剣ヶ峰付近に見えて、賑わいを見せていた御嶽山頂付近でした。
ひとまわりして写真を撮影しましたら、すぐに下山開始です。
ここからおよそ500m行くと、剣ヶ峰に到着できていたそうです。
お昼の時間を回っていましたので、行者さんやほかの登山客はまばらでした。
かなりの強度があり、少なくとも20人以上は入れるそうです。
下山開始
山頂では長居せずおよそ15分ほどの滞在時間で、来た道を戻りはじめました。
整備されているとはいえ、ここは御嶽山ですから下りも相当の体力を要しました。休憩をはさんでおよそ2時間の道のりとなりました。
雨に降られなかったのが幸いでしたね。順調に下りていきます。
右足のつま先に付着しているのは、山頂にいた時の火山灰でした。
もうしばらくすると樹林帯に戻ります。下りは呼吸の乱れがありませんでした。
肉眼で見たら、朝は込み合っていた駐車場の車の数がだいぶ減っていました。
登山の写真をキレイに残してみたい方はミラーレス一眼カメラのレンタルもオススメです。
この鳥居のあたりへ戻ってきて、正直ほっとしたのを覚えています。
無事に駐車場へ戻ってこれました!!これから家路につきます。
帰路にて
国道までの道のりで、またまた野生の動物に出くわしました。
新滝手前のカーブを曲がったら二匹おりましてこちらをうかがっていました。看板に「野生の猿に、エサを与えないでください」とありましたから、エサを期待していたのかもしれませんね。
たくさんの行者さんたちが、白装束に身を包んで歩いておられました。
帰りも往路と同じように、中津川ICまでは国道19号線を使い、そこからは名古屋ICまでの道のりをおよそ3時間かけて戻ってきました。
おわりに
御嶽山は、私にとって今も昔も変わらない御嶽山でした。
ものごころがついた頃から、わたしにとって山と言えば御嶽山で、子供のころ両親に連れられて、スキーと言えば御嶽へ行くといった具合でした。
年越しは家族で”高原さかえ荘”での2泊3日の民宿泊でしたし、その時テレビで見た紅白歌合戦は色あせることなく、決して忘れることはないでしょう。
今から思えばバブル真っ盛りのスキーブームがあった頃ですね。 その後、学生時代に友人たちと来るようになったのも御嶽のスキー場です。 名古屋からはすこし遠いのですがロープウェイはありますし、標高が高いので積もる雪は最高の雪質だと思っていて、帰り際につかる温泉も言うことはありませんでした。
いつしか時は流れ、自分の子どもさんたちと旅行やスキーに来たのも御嶽です。
しかしながら御嶽山は、活火山です。
そうです、タイミング一つで私たちも災害に巻き込まれていたかもしれないのです。
今回の登山を通じてわずかばかりですが、あらためて御嶽山の懐の深さや美しさ、その雄大さに触れることができました。同時に自然災害の爪痕を間近で見て、怖さを身をもって知ることができました。
あれから6年が経ちます。被害にあわれた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方にお悔やみ申し上げます。
「まだはもう、もうはまだなり」と言う格言を聞いたことがあります。とても難しいことだと思いますが、自然に対しても同じことが言えるのではないかと思いました。
今回の規制緩和は、災害を風化させることなく後世に伝えていく”新たなる一歩”だと思います。自分には何ができるのか?そのようなことを終始考えながらの登山でした。
次回は、鈴鹿セブンマウンテンのいずれかに登りたいと思います。
今回も最後までお読みいただいて
どうもありがとうございました。
それではまた。
コメント